ストレートにもブレンドにもコーヒーの味わいはありますね。ブレンドは、ストレートでの産地や品種の特徴を知っていないとデタラメになりますが、それでもまれに思いがけない味になることもあります。それがまた楽しいことでもありますが。
昔仕事にしていたころ旧アートコヒーの若林社長の発信したもので、モカ:ブラジル:コロンビアを3:3:4に配合したもので最高のブレンドが得られるというのを読んだことがあります。そこで十数年、もっとかと思いますが、試みています。
ところがそうそううまくはいきません。まず産地。ブラジルと一口に言っても国土は日本の30倍もある上、品種も色々、等級も色々。その上焙煎の程度も色々。コロンビアにしてもエチオピアにしても同様ですから、ほとんど無限の組み合わせになってしまいます。なおややこしいことには、個々に焙煎する場合と、生豆でブレンドしてから焙煎する場合の違いも考えないといけません。
面白いと思うのは、例えばグアテマラをミディアムかハイローストに焙煎したものに、同じ豆を3割ほどフルシティーに深煎りして混ぜるという、実質ストレートのブレンドです。個性的な酸味のコーヒーに味の広がりを加えるので、結構楽しめます。でも夫婦でも好みは別で、私が旨いと思っても、女房殿に美味しくないと言われることもありますが。